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2010年7月

2010年7月18日 (日)

Vicky02


朝がすきだ。

ニワトリの声で目を覚ます。人々は起きだして家畜にえさをやり、家の前の通りを掃除する。火をおこし、米の入ったなべを火にかける。

朝の水浴びにトイレは混雑。いつ入ろうかとタイミングをうかがう。
鏡の前でぬれた髪を丁寧にとく女の子。制服姿と髪型が決まっているか、確認する男の子。

「朝」
が一通りおわると、ほっと一息。レモングラスティーのカップを片手に、教会のベンチに座る。
みずみずしい水分を含んだ、空気を感じる。気持ちいい。
今日もいい天気みたいだ。洗濯でもしようか。

どうして、朝がこんなに待ち遠しいのか。
どうして、ごはんがこんなにおいしいのか。
どうして、挨拶する声が弾んでいるのか。
どうして、なぜ
あたりまえの、ふつうの
日常の生活が、こんなに愛しいのか。

・・・

日本に居た時は、気づかなかった。
そう。気がつけなかった、だけ。
心に余裕がないだけ。楽しいこと面白いこと感動驚き
ちゃんとキャッチして反応するための、スイッチが入っていないだけ。






どんな有名な観光地に行くより。行った国の数を増やすより。

また会いたい。

また会って、前よりたくさん話がしたい。いい感じにあいまいで終わらせたくない。きれいじゃないとこも知りたい、知ってもらいたい。
とても楽じゃないけど、そのほうが面白い。

自分にとって何が、うれしくて悲しくて、得意で不得手で、すきで嫌いで、大切でそうではなくて。
いちいち聴いてその度に悩み受け入れ、ときに捨てた。

まえより、自分という人間が、わかってきたのかもしれない。



それって、けっこう大きな収穫かもしれない。



ひとつひとつの瞬間が、出会いが、たぶん最後。もう二度と、会えなくなる人もいるにちがいない。
別れは苦手だ。でも、心にううっと、くる状態を必死におさえた。どうしてだろうな。最後まで、笑顔でいようと決めていた。


「忘れるなよ。」涙をながしてくれた、おじいちゃん。最後は口をきいてくれなかった、友だち。


わすれられるわけ、ないじゃない。わたしの命を、預かってくれた人たちのこと。身体にしっかりと、刻みつけてある。また、絶対 会いにくるから。



長いようで、あっという間の、
336日目の朝がきた。






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26FEB09

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さとがえる、ふたり

Dscf1589

2009年3月30日

わたしにとって、いちばんの場所。


ひとりには慣れている。ひとりは楽だ。フィリピンなら特に、自由に動けるし優しくしてもらえるし。

でも、誰かといっしょだと、ひとりじゃないって
こんなに楽しいものか、と改めて気づく。

去年のクリスマスにひとりで帰ったナヨン村。もちろんうれしい。けれど、また別の感情はやってきた。
サークルでのキャンプを引退してはじめて、ひとりでナヨン村を訪れた。家族に会いたい。友だちと話したい。それができればいいと思っていた。それさえできれば、充実した時間を過ごせると、思ってきた。

一年半ぶりの故郷は、変わらずわたしを迎えてくれた。

しかし、そこに居た自分は、一年半前の自分とはちがったのだ。
わかったこと、

うれしいね。悲しいね。さみしいね。どうしてだろうね。
心にわき上がる感情を、伝えられるということ。一回、一瞬しかない、そのときその時間を共有できるということ。

自分にとって、こんなに幸運なことはないと、気がついた。

ふたりで帰ったナヨン村、もう楽しくて嬉しくて幸せ。ただ、それだけ。

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