2009年7月20日 (月)

上に立つひと

2008年6月11日 72日め

何時に終わったのだっけ。寝たんだっけ・・・

「オフィス」という名の一軒家。床にござ引いて、皆で雑魚寝!

2人姉弟と一緒に寝た。わけあってどこか遠く出身、オフィスにしばらくスティしていたらしき彼ら。(そんな人たくさん)おきたら10時!!?

あたし置いてかれた?!

なんのこたぁない、みんな疲れて、村にもどるのは夜だって~。 ほっとしたもの、

もう一日ここで過ごすの・・・かぁ

ちょっとがっかり。(マニラだもん。。当時は、まだスケジュール通りにいかないだけでイライラしてしまっていたのでした)

「今月は思いどおりに実行しようとするのはあきらめよう。」

気を取り直して、昨日の新聞を読んだ。一面記事になっているけど、まだよくわからい。政治とか、法律改正が絡んでいるらしいけど。なんのためのデモ行進で、何が問題なの??

昨日の早朝。あまりの人の多さに、異様な雰囲気。こわくって、「うろちょろしないほうがいいなぁ」と判断した私はジープから様子を伺ってた。

すると、どこかのおじさん2人組に窓から話しかけられた。

「農学部の学生か」

私 「へっ・・・ちがいます。。」

おじさん2 「・・・の違い分かるか」

よく聞き取れない私は、書くようにノートを差し出した。

おじさん2 「Genuine Agrarian Reform Project(GARP)と Comprehensive Agrarian Reform Project (CARP)」

私 「????」

おじさん2 「まぁいい。とりあえず、おれたちはこっち “GARP”派ということだ」 

私 「べ・・・べんきょうしておきます」

さっぱりわけが分からなかった。

今日、英語を話せる人を捕まえ、きいてみた。私がいる団体は“CARP”という、土地分配に関する法律延長を求める小作人の団体だということ。そして、昨日の参加者たちはみんな同じかと思いきや。同じ農民でも、“GARP”派だという。

包括的(Comprehensive)と純粋(Genuine)農地改革計画のちがい??

どうやら、かんたーんにいうと「小作人にとって有利か、地主にとって有利か」

の違いらしい、農民たち側によれば。(たぶんもっとフクザツだけど、ここまでしか分からなかった。)ここでは何一つ、「確信」できるものがない。調べたくても、環境がない・・・日本でちゃんと勉強しよう。。。

あとは、おつかいに、昨夜一緒に寝た姉弟とでかけた。

リビーとサイモン、20と18歳。最初は全く話もしなかったのに。昨日いっしょに、デモでつかう小道具をつくったり配布したり。興味とか好奇心ではなくて、時間をへて心をひらいてくれた。そうやって、初めてできた同年代の友だち(ちびっこばかりだったからね笑)。なんだかうれしかった。

姉リビーは大学を卒業して、でも故郷には仕事がないんだって。弟も進学させたいけど、お金がないから・・・このNGOに頼むため、滞在しているらしい。

他にも、ここには各地域のリーダーがいた。みんなマニラまででてくるのはお金もかかるし苦労だから。一度でてくると1ヶ月やそこらは(1年ちかくも)ずっといる状況。6月1日に、私をイモックまで連れて行ってくれた2人にもまた会えた。

彼らは嘆くのではなく。うらやむのではなく。状況をちゃんと受け入れ、話してくれる。そして、私の話にも、理解をしようと耳を傾けてくれる。

そこがすごい、と思った。確かにイモックの人、いい人たちにかわりはないけど。上に立つ人・立てる人には「人の話をきける」力があるのだと、感じた。

アテ・ヴァンジーもそう。彼女は「ナショナル」全地域のリーダーだった、ってことを知った。

でも今日、ホントは息子こと「イコ」の誕生日、だったんだ。前にみんなでお出かけしようね、って約束している姿をみた。それどころじゃない、よね。

夜に大きなケーキとアイスクリームを、みんなで食べた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月18日 (土)

風になびいて、旗

ここで自分は、何ができるのかを考えた。

仲間になりたい。自分は、何もできないけど応援したい、その意思を示したかった。

アロヨ大統領邸宅前。コングレスこと上院議会前への行進、座り込み。テレビで見る、ドンパチ騒ぎが起こりそうなのに・・・ポリスと睨めっこしながらも、お互い笑ってる。おばさん・・・装備した護衛が盾を棍棒で打ち鳴らす、リズムに合わせて、腰振ってた・・・酔っ払ってあたしを泣かしたあのおばさん(ちょっとだけ、すきになった笑)「楽しむ」ことを忘れない人々、やっぱりすごい。

でも、さすがに疲れる。私もかなり。知らない人ばかりな上、やはり「何だアイツ」と皆の目が痛い、そしてデモという反政府運動の雰囲気は怖かった。人も多いから、誰か安全な人についていなくては!と思うけど、誰が安全かよくわからないし・・・

一通り騒ぎ終わると、あとはひたすら待つ。どうやらアテ・ヴァンジーを含む代表者たちは上院議院敷地内に交渉のため、入れたらしい。みんな、わたしも座り込んでいた。

女の子がひとり。

“ウノルカ~♪”と口ずさみながら、旗を風になびかせていた。

参加者の誰かが連れてきた子だろう。(老若男女たくさんいる)休むのに飽きたのか、UNORKAと、その団体名が書かれた赤と緑色の旗をもっていた。子どもには重いし大きすぎる旗を、彼女は一生懸命身体をそらせ、支えていた。気持ちよさそうに風になびく旗。ふと、幼い頃自分も旗に対し「あこがれ」を抱いていた気持ちを思い出した。

旗ってかっこいい。なんだか、闘志がわいてくる。

行進の際は農民たちが持ち歩いていたが、みな座り込んだため、その闘志の象徴は寝かされ死んでいるようだった。それ見て、

「やっぱり、旗は風になびかなくちゃ」

と思った。力を振り絞って立ち上がり、女の子の隣並んでもう一つ、旗を風になびかせた。ひらひら、やっぱりカッコいい。これでこそ、旗だ。

今まで、怖くてまっすぐ目をあわせられなかったのだけど。初めて人々の顔をみまわしてみた。疲れている人々、私の単なる疲労とは、ちがう疲れだ。きっと日々の生活を犠牲にして、この運動に参加しているにちがいない。

この状況でいいのか、よく分からなかったのだけど。

疲れた顔して座り込む、おじいさんおばあさんおじさんお母さん青年子ども。一人ひとりの、目をみて、笑ってみた。旗をいっそうなびかせながら。旗を見て、少しでも覇気が、元気がでますようにと想いをこめて。

みんな見ててくれて。微笑み返してくれたんだ。そうしたら、私はやっと。勇気を振り絞った、こわばった笑顔から。

自然に笑えるようになった。

それから一人、またひとりと立ち上がる人が増え。旗は再び、風に舞った。人々に覇気も再び沸いてきた。

すごい、旗の力を教えてくれたのは、ちいさな女の子。そして、言葉がなくても、行動で示せば伝わるんだって。わかった。

彼ら貧しい農民たちができること。ああやって、門の前で叫ぶ、騒ぐしかない。国内の一般市民の食生活を支えているはずなのに、小作人の生活は厳しい。

たぶん、国は貿易協定とか輸出向けの農作物(ほぼ多国籍企業)政策ばかりに目が行っているのだ。日本もバナナとか、多くを輸入している。フィリピン政府だけの問題じゃない、って分かった。痛かった。知らない、見えないところで私も。彼らの生活を苦しめていたのかもしれない、ってね。

考えるべきことが、少し見えた気がした。けど、課題が大きすぎる・・・

深夜までこのイベントを共にしたかいあって、人々の私に対する目線はやわらかくなった。興味津々、十代後半だろう青年たちが話しかけてくる。単純に、日本という国・外国人に対する好奇心の顔。一方で、やはり仕事・生活をおいてデモに参加している。大人たちと仕事の話、作物の値段の会話をしながら。タバコを吸う顔は大人で、違いすぎて

切なかった。

【71日め 2008年6月10日つづき】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月15日 (水)

[行動記録]

AM6:00 クバオのオフィスを出発

00720029_2

7:00  ↑DAR(Depertment of Agralian Reform農地改革省 )キャンプにて合流 

   打ち合わせ

8:00 移動 キアポの教会へ

9:30  礼拝

11:00  マラカニャン宮殿敷地内へ(アロヨ大統領邸宅)

 行進、ポリスと「にらめっこ」

00720027_2

緑が今日のテーマカラー

00720025_2

中央建物が、大統領邸宅です

00720026

旗のしたから見えるのが、護衛のポリスさんたち。これでも意外に和やかな雰囲気。

 13:00  昼食 各ジープにて

14:00 移動

15:00 DARキャンプへ戻る、休憩

16:00 上院議会へ行進スタート

18~25(?) 抗議集会、座り込み  

00720020

「包括的農地改革計画“CARP”」という法律延長を求めているらしい

00720019

右手に上院議院の門があり、詰め寄っているところ。いろんな団体がごちゃまぜ(うちの団体はおとなしい)

00720021

農民の象徴「かかし」が参加。青年たち大活躍

| | コメント (0) | トラックバック (0)